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過去の記事はこちら⇒ファームのデイオフカウント(Day off count)の仕組み / オーストラリアのファームシステムについて / オーストラリアのファーム② Trenthamのラズベリー
さて、今回もファームについて記事を書こうと思う。ファームで働いて仕事をもらう際に非常に大切になってくる人物は「コントラクター」だ。そして「スーパーバイザー」の存在も重要である。理由は仕事を供給してくれるのはコントラクターで、仕事に関して報告もしているのがスーパーバイザーだからだ。コントラクターの役割については以前の記事をぜひ読んでもらいたい。
図にするとこんな感じだ(作ってみた)。
さて、コントラクターとスーパーバイザーの存在を踏まえた上で、今回は「ファーム生活に適応できる人とできない人の違い」についてファーム生活を経験したたくさんの人達の話を聞いた上で考えてみた。
仕事が出来ないのに文句が多い人はアウト
「いつ仕事がもらえるんですか?」「早く仕事をください」「全然稼げません」。コントラクターに文句ばかり言っている方はおそらくアウトだと思う。コントラクターによるが、コントラクターもより良い条件の仕事を探してワーカーに供給する努力をしている。それを理解せずに意見だけを主張するのはどうかと思う。スーパーバイザーから「このワーカーが仕事が出来ない」と目を付けられている人から文句を言われたらコントラクターもその人には仕事を与えたくないのは当然だし、自分がコントラクターだったらおそらくその人を解雇すると思う。
仕事が出来るけど文句の多い人はアウト
このパターンも意外とアウトかも。仕事は速いし正確だけど、それを他のワーカーに押し付けたりコントラクターに文句が多かったり。ここは良きも悪きも適当な国オーストラリアで、しかも田舎はよりオーストラリア色が出ている。周りとのバランスやコントラクターの立場を理解して行動した方が良いと思う。
完璧主義で仕事が遅い人
日本人が陥るパターンが意外とこれかもしれない。完璧主義で仕事が速ければ申し分ないのだが、どこかで手を抜いてスピードを重視するのもファームでは結構重要。特に歩合制の仕事の場合はピッキング量が給料に大きく反映されて来るので、スピードが大切になってくる。妥協するところは妥協しないと駄目だと思う。
この精神はこれからのグローバル化の中でも大切になってくると思う。日本人の苦手な分野でもあるが。。。
仕事はまあまあだけど、頑張る+コントラクター、スーパーバイザーと上手くやれる人はたぶん大丈夫
自分はこのタイプだと思う。恥ずかしながら仕事は出来るほうではないけれど、コントラクターもスーパーバイザーも好きだったし出来るだけ協力的になろうとは思っていた。相談はたまにしていたけど、文句とかは言わなかったかな。自分の意見を言うときの言い方には気を付けていた。耐えられなくなるくらい理不尽なことが起きたら出て行けばいいと思っていたかな。
(4つ目のファームで人生初の夜逃げをしました⇒オーストラリアのファーム④ Milduraの葡萄)
最初のファームは留学代理店を通して行ったのだけど、コントラクターにも留学代理店の日本人スタッフにも良い印象を持たれたせいか、ワーホリ2年目はお世話になっていた留学代理店で働くことになった。韓国系留学代理店を利用していたのだけど、そのボスに勧誘されて、他のスタッフに英語でプレゼンテーションをしてからの採用だったけど、世の中どこで誰が見てくれているかわからないな~って思った。
仕事が出来てコントラクター、スーパーバイザーと上手くやれる人」
このパターンは文句の付けようがない。。。羨ましい。
その他
ファーム生活は部活の合宿みたいなもの
スポーツ系の結構ガチでやっている部活に過去に所属していた人は意外とファーム生活に適応できるかもしれない。自分の場合、中学校時代のバスケ部の経験が確実に活きているような気がした。夏のしんどい部活を思い出しながらファームの仕事をしていたかな。Steve Jobsの言う「点と点が繋がる」という感覚こんな感じなのかなと少し思った(⇒Steve Jobs’ 2005 Stanford Commencement )
見切りを付けられる人
残念ながら、稼げるファームというのを見つけるのはとても難しいと思う。おそらく、3つファームに行ったら2つは外れで1つはまあまあ稼げる、又は稼げるファームくらいの確率だと思う。なので、セカンドビザを目指している人や稼ぐ目的の人は良いファームに当たるまで諦めて欲しくないし、不法移民を雇っている、又は賃金をあり得ないくらい低く抑えているような最悪なファームに当たったら直ぐに移動した方がいい。ボンドを諦める等、多少の金銭的ダメージはあるかもしれないが、良いファームに当たれば直ぐに取り戻せるし、最悪なファームに長くいた方がよっぽど金銭的ダメージは大きくなる。見切りをつけて移動することも大切だ。
なんとかなるさ精神は大切
天候等で一時的に農作物の収穫があまりなかったり、仕事をあまりもらえないこともファーム生活では結構ある。そこで焦るか、「何とかなるさ」と思い勉強したり、趣味に時間を費やせる人はファーム生活を結構楽しめると思う。ちなみに、自分は海の前のベンチで英語を勉強したり、朝早起きして散歩をしたり、友達と遊んだりしていた。忙しくなるときは一気に忙しくなるのは何となく予想は付いていたし、時間があるときはその時間を有効活用しようと思っていた。仕事があるかどうかは天候にもかなり左右されるし、ワーカーの人数、コントラクターの裁量等にも左右される。いちいち細かいことを気にしてイライラしていたら身が持たない。
この「なんとかなるさ精神」はもちろん、ファーム以外でも大切だと思う。ここはオーストラリア、日本と環境や考え方がことなるのは当然。それに上手く適応していくには「なんとかなる」と思って考えながら頑張るしかないと思う。というHijiさんも、オーストラリアのサービス等にはたまにイライラしてしまうけどね。
例えば、こんな出来事とか。。。⇒“This is Australia” / ”No worries” 前編
(ラズベリーファームで働いていた時に撮った夜景)
万が一、良くないファームに当たってしまった時に取れる方法
残念ながら、インターネットで募集をかけてるようなファームで良い所はたぶん少ないと思います。良いファームはインターネットを使わなくても勝手に人が集まって来るので。まあ、自分が稼げたラズベリーファームのような良いファームを見つけられる可能性もありますが。そこで働いたときのことを記事に書いたブログはこちら⇒【オーストラリアのファーム②】 Trenthamのラズベリーファームは超稼げた
じゃあ、万が一最悪なファームに当たったらどうするべきか。同じ条件で周りの人が稼げなくて、少人数だけ稼げないのはその人達の実力不足だと思いますが、もしも皆が稼げなかった場合は明らかにそのファームに原因があります。じゃあ、その際にどうするべきか???
自分だったら他のファームを見つける努力をします。じゃあ、どうやって見つけるか???自分は試したことがないのですが、1つの方法として例えば、スーパーマーケットで知らない日本人、又は明らかにファームのためにその町に来ているような人を見つけたら声をかけてみましょう。そして、「そっちのファームでワーカーの空きがないか」を聞くと良いでしょう。意外と良いファームを探せる確率が高いというのを何人かから聞いたことがあります。後は、ファームで有名な町は多くのワーキングホステルがあるはずなので、そこに足を運んだり、連絡をとって見るのも良いかもしれません。直ぐにワーカーが欲しいところで条件が良いところが見つかったらボンドを諦めてでも直ぐに移動することをお勧めします。
何故なら、良いファームで働けばボンドの金額なんて直ぐに取り戻せるからです。稼げないファームにいるよりも直ぐに移動をした方がずっと金銭的には良いです。
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