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昨年までオーストラリアのシドニーに住んでいた時に「英語・国際交流イベント」を友人と共に設立、主催をしていたのだけが、その間に色んな国の人達と出会い、その経験は今でも一生の宝物になっている考えています(現在もそのイベントは引き続き、仲間たちがシドニーで運営しています)。
イベントには多くの日本人の方々も参加していました。過去に留学代理店で仕事をしていたこともあり、その経験を活かして多くの人達にアドバイスをさせて貰ったのですが、イベントを主催している時にある面白い19歳の男性に会ったのでそのお話をしたいと思います。
仕事は英語力で決まるのか?

シドニー/オペラハウス
当時、かなり多くの日本人に聞かれた質問があります。

今の英語力で仕事が見つかりますかね?不安です
自分の応えはいつもこうでした。

とりあえず、レジュメをお店に配って行動してみたら?運よく仕事が見つかるかもしれないし
もちろん、アドバイスはこの一言だけではありませんでした。これから仕事を海外で探される方にはすこし参考にして貰いたいと思っています(日本で通用するかどうかはわかりませんが)。アドバイスは次の5つ。
1: とにかく履歴書をお店にバラまくこと。出来ればマネージャーに直接渡す。アルバイトに渡してもライバルが増えると思われて履歴書を捨てられる可能性もある。良い求人情報はネットに載っていない可能性も高い。気になるお店には直接に求人募集をしてないか聞いてみる。
2: 英語力はもちろんあった方が仕事を見つけやすい、でもそれよりも技術や経歴の方が大切。英語力があるのに英語を活かせない給料が低い仕事に就く人を沢山見て来た。
3: 英語力はそもそも本人ではなく周りが判断するもの。相手が十分な英語力があると判断すれば問題ない。
4:タイミングや運も重要。たまたま人がいなくて雇って貰える可能性も大いにある
5:とりあえず、マネージャーや担当採用の心を掴めば何とかなる
何となくですが、これはオーストラリアで無くても他の国や日本でも使える心構えな気がします。まあ、一言でまとめると

考えて立ち止まっている暇があったら、考えながら行動した方が良いと思う
アドバイスをした方の何人かは履歴書を早速擦って、店に配って仕事を見つけたようでした。友人と一緒にご飯を食べている時に

ここのお店の雰囲気どう思う?今履歴書持ってる?履歴書配って見たら?
と後押し(?)をすることもありました。恋愛は突然にではありませんが、仕事も突然に見つかることなど海外では普通です。

キミ、良いね。履歴書持ってる?ワーホリ?明日からうちで働かない?
日本ではあまり聞いたことがないですが、自分の知っている限り、海外の国々ではこんなノリで仕事が見つかることがあったりします。
それでは、英語力に自信がない人のために、シドニーで出会った19歳の日本人大学生(当時)の話を一つしたいと思います。
TOEIC450点でオーストラリアのローカルジョブを見つけた19歳
オーストラリアで仕事探しの話をする時、筆者はある日本人の友人の話をすることが多かったです。彼は当時、日本の大学を休学してワーキングホリデービザでシドニーに留学をしていた大学生でした。当時の彼は19歳。当時のレートで時給1800円くらいで、あるローカルのバーで働いていました。
英語・国際交流イベントを主催していた時に彼が働いていたバーを使っていて、たまたま彼と友人になったのですが、その仕事を手に入れるまでの経緯がとても面白かったです。ちなみに、彼はバーテンダーとかではありません。本当に誰でも出来そうな仕事をのんびりと、お客さんと少し交流をしながらマネージャーやスタッフに怒られない程度にしていました。
後から知ったのですが、彼のTOEICの点数は450点です。英語は全く話せません。日本でバーで働いた経験もありません。友人のコネなどでバーで働かせて貰ったわけでもありません。完全に彼の実力で雇って貰いました。そんな彼がどのようにこの仕事を手に入れたのかを会話形式で話します。

このバーで働く経緯が気になるんだけど、教えてくれないかな?ローカルの仕事って手に入れるの難しいと思うんだけど

オーストラリア着いてから2週間以内にローカルジョブで働けなければ諦めて安い賃金でも働こうと思ってましたそこでネットで調べて自分の履歴書を配ることに決めましたしかし1週間経っても仕事をゲットできず、焦って来たときにバックパッカーのルームメイトから「Sホテルに行ってみたら?」と言われて、自分の中でSホテルがダメなら諦めるしかないなと思ってました(この頃はSホテルはホテルだと思ってました笑)

たしかに、こっちはバーなのにホテルって名前使うよね~。ややこしいよね~

次の日、早速Sホテルに行って履歴書を渡そうとしたらバーに立ってる人から「ゲーミングコーナーにマネージャーがいるからその人に渡して」と言われまして、言われた通りにしましたそこでマネージャーに必死で「ハウスキーパーでも雑用でもいいので働きたいです!」って言ったら笑われて、Sホテルはホテルではないことを教えてもらいそこから興味を持たれていろいろ話しているうちにRSAが無いと働くことができないと知りその事について教えてもらって、「RSAを取ったらまたおいで」と言われました。
次の日に取りに行き、手続きを済ましてCホテルに(履歴書を渡しに行ったがそのマネージャーに直接渡すまで何回も行った)行き履歴書を渡し、軽い面接(本当に挨拶程度)をし、仕事をゲットした感じです!

おおお!詳しい情報ありがとうございます。ちなみにY君の英語力は当時どのくらいでした?

多分、TOEICだと450点位だと思いますよ。それと、凄く簡単な話なら出来る感じですね

ありがとうございます。Y君は国とか関係なく人柄がとても良いのが伝わってくるし、マネージャーもそこが気に入ったんじゃないかな

オーストラリアシドニーのタウンホール

運は行動しないとやって来ないよ
ちなみに、このバーはかなりしっかりしているところなので履歴書に書かれている推薦人の電話先にしっかりと電話をしました。

英語の履歴書の場合、基本的に2人の推薦人の名前を書くのが普通です
自分自身、こちらのマネージャーとイベント中に何回も話したことがあるので、向こうは筆者が日本人という事を知っていました。そしてマネージャーに頼まれました。

ちょっと日本に電話したいのだけど、手伝って貰えないかな?後で時間のある時でいいから

じゃあ、時間のある時に声をかけますね

ここはちゃんとした会社なので、従業員の身分をしっかりと確認しないといけないんだよね。なので、Referenceに書かれている番号(日本)に電話してこのフォームを埋めてもらいたいんだよね

分かりました。頑張ります
ちなみに、その時のアンケート内容の一部はこちらです。
Hospitality⇒ 彼はお客さんと親しくなるのがとても上手だった
Seriosity ⇒ 彼はとても真面目に仕事に取り組んでいた。遅刻はなかった。
Honesty ⇒ 彼は正直者過ぎるくらい正直者
まさか筆者が友人の採用に一部関わるとは思っていなかったです(笑)
ちなみに、日本でのアルバイト先の人に彼の話を聞いていてこのように思いました。

日本のアルバイト先でも愛されるキャラクターだったんだな
ちなみに、オーストラリアではちゃんとした会社であれば週末の時給は1.5倍などになります。祝日の給料は2倍とか2.5倍になるとか。。。彼の給与明細を見せて貰ったことがあるのですが、クリスマスイブの時給は2.5倍になっていました。時給$50越えです。当時のレートで日本円で時給4150円越えでした。ちなみに、このバーの働き方は日本人基準から考えるとかなり緩かったです。
とりあえず、最低限の仕事さえしていればお客さんと話していても大丈夫みたいな。

大学生で19歳でこんなに緩い環境でそんなにお金貰って、日本に帰ったら働けないんじゃない?

それがマジで心配っす!
改めて言います。彼のTOEICの得点は450点でリスニング力は多少ありましたが、そこまで会話がスムーズに出来るレベルではなかったです。
それでもこのようにチャンスを掴んだのは彼が行動したからです。もちろん、彼には運もありました。最後に、バーで話している時に彼が言っていた言葉があるのですが

やらずに後悔よりも、やって後悔の方が良いですからね笑 いつもその精神で行動してます笑笑
言葉の通り、物凄くフットワークの軽い学生でした。自分達も見習わないところがありますね。
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